生産性、低くてけっこう!指圧で最高!

最近、日本の生産性が先進国で一番低いとかなんとか言われているようだが、そんな風に人を生産性という言葉で見るのは、悲しいことだ。あまりに直線的な見方だし、人間ってのもっと曲がりくねった深みのアル存在だ。そう松の木のように。すべての人間が、製材された材木のまっすぐになってつやつやになったら、なんの味わいも面白みも生きる意味もないだろう。材木のような人間を作って喜んでいるのは、それを利用して儲けようとしている人間だけだろう。

先日も暗い顔して俯き加減で治療室に入って来た患者さんが、帰りには、眉間から光をだして笑いながら帰って行った。数字のお化けに脅されて、背かなに重い重石を背負っていても、気功指圧で温かなエネルギーが入れば、重かった胃の中の石も溶けてどかへと飛んでいってしまう。「昔やってい無線をまたやろうかと迷っていた」ということなので、「ぜひやってください。」と言うと「また先生に背中を押されちゃいましたね」と言ったので、「指圧師ですから、押すのが仕事ですから」と言って、二人で大笑いした。あんまり笑ったので、目から涙がこぼれた。心がほぐれる治療というのは、自分にとっても患者さんにとっても、お互いにとっていいものだ。この笑いが世界中に広がれば、世界中が幸せになるのになと思う。

なんでもAmazonの創業者が、離婚するのだそうで、その資産が18兆円もあるのだそうだ。確か、Amazonは、大して税金も日本に払っていなかったような気がする。自分自身、アマゾンからEBOOKを出しているが、かってに読み放題とかをやられてしまって、ほとんど収入がなくなってしまっている。個人が18兆円も儲けるのは、間違っている、それはちゃんと働いている人や作者に報酬を払っていないということだ。効率化や省力化で削られた働く人の命が、一部の人間に収奪されていくのなら、それを押し付けているのは、数字の悪魔とも言えるものだろう。昨日、「めんたいぴりり」という映画を観てきたが、小さな商店があって、街に人情があって元気があったあの頃の方が、今よりも人間的によっぽど豊かで楽しかったように思う。

実は、いつも行くお米屋さんがあるのですが、そこの奥さんは、行くと必ずお茶を入れてくれて、しばらく世間話をして帰ってくる。

そのお店は、ムーミンとかかわいい置物で色どられていて、一つのメルヘンの世界になっている。しかも、その置物たちが季節に合わせてバージョンアップしていて、来る人の心を和ませてくれている。こうしたお店が、まだ今の世にあるということは、実にありがたいことで、いつもお米や三年番茶を買いに行くのを楽しみしている。

 

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