心労による背中の心臓の裏の痛み
昨日来た患者さん、背骨の心臓の裏辺りの奥が痛むと言う。その辺りは、胸椎の3番4番の間に身柱、5番6番の間に神道というツボがある。神道の左右には心兪というツボがあり、心臓の反応がでるエリアだ。その患者さんは、この秋に公私ともに忙しいことが重なって、心臓も疲れたのだと思う。また、同じような症状で苦しんでいる患者さんもいるので、この所の急激な冷えも体にきいていると思う。
元々精神的なショックがあると心臓の周りの気のバリアーが壊れて、心臓の辺りが痛くなる。気功指圧や気功を練習してもらったり、般若心経を読むことでだんだんそのバリアーが修復され、回復してきても、今回のように雨ばかりで湿気が多く、寝汗をかくが朝冷えてくる季節は、体に冷えが入り体調を崩し易い。
体に冷えが入ると腹部にガスが溜まり、その気が上昇して下から、胃や心臓を圧迫するので、胸の辺りが苦しくなり食欲もなくなってしまう。そして、体はだるく精神的にも不安定になってしまう。
こうした時、気功指圧で患者さんのお腹に手を当ててじっくりと気を入れてゆくと、内臓が温まって動きだし、お腹の張りもほぐれ柔らかくなり、体も温まってゆく。そして、下から突き上げも減って、心臓への圧迫も取れてゆく。
そして、施術が終わった後は、両腕を水平に広げ、肘を45度の角度で斜め後方に引いて曲げ、顎を引いて首の後ろの頭骨と首の付け根を広げる動きを教えた。こうすることで胸が開き、心臓への圧迫が取れて、脳が下に引っ張られることで脳幹や間脳などの脳の中心に刺激が入り、ホルモンと自律神経の調整ができる。簡単な動きだが、効果的だ。
最近は、秋になっても雨ばかりで、すがすがしいさわやかな季節ではなくなってしまった。おまけに水害まで起きて、たくさんの人が苦しんでいる。こうして外の気象が狂へば、内なる気象も狂うので、体調が悪くなる人も多いと思うので、せめて胸を開く体操をすることで、心臓への負担を少しでも減らしてもらえればと思う。