物語を語るのを止める
ガンガジの言葉は、シンプルでわかりやすい。その中でこんなことを言っている。
「地球に住むほとんどの人は、何よりも自分の物語を信仰しています。「私の」物語が位置する場所は、自分の身体だったり、部族、国家、宗教といった「私たち」であったりします。地球に戦争が絶えないのも、あなたが自分自身と常に戦っているのもそのせいです。もし、あなたが自分はどんな物語を持っているかに気づくことができたなら、その物語は無意識ではなく意識的なものになります。あたはそれがどんな物語であるかを知り、あたかもそれが現実であるかのようにその物語に従うのを止めることを選べるのです。」
以上ガンガジ著「ポケットの中のダイヤモンド」より引用
考えてみれば、我々は一日中物語を求め物語りの中で生きている。寝ている時でさえ夢の中では、様々な物語が展開している。起きている時は、映画を見、テレビでドラマを見たり、人の噂話に耳をかたむけたり、一日中心も目も頭も休まることがないほどドラマのなかにどっぷりとつかりながら生きている。
そうした物語から解放されることが、真の自由と喜びをもたらしてくれる。そうすれば、この世はさほど苦しみに満ちたものでもなくなり、人類は、欲望をうまくコントロールして、充実した生と死を迎えることができるようになるだろう。