野鳥との対話

家の庭にキジバトが来た。声をかけると少し近づいて来てくれた。野鳥との対話ができて、うれしかった。鳥が好きだということは、鳥にもわかるのだろう。野鳥が警戒心を解くということは、死に直結することなのだから。そして、目の前の大きな病院ができたためにしばらく姿を見せなかったジョウビタキも来てくれた。ちょうどヴィデオカメラを回している時に来てくるとは、あまりにタイミングが良すぎる。

自然がこちらに語りかけてくれていると思った。最近は、クマタカなどを撮影したいと思って、山に行ったり、温泉に行くときもいつも空を見ているのだが、こちらが自然を見ている時は、自然もこちらを見返してくれているのだろう。自然とともに生きることで、心も身体も癒やされてゆく。力強く自然の中で生きる姿に共感し感動して、浄化されてゆく。

だから、人は、山に行き海に行き、自然の中に身を置こうとするのだろう。この間は、兄に連れられ家族で小布施に行った。栗ご飯が有名なのだそうで、旅行ガイドで調べたような店に行った。観光客でごったがえし、1時間ぐらい待たされた。紅葉を見に行くはずが、人混みを見て帰ってきた。これなら、近くの総合公園の成人の森の紅葉を見に行った方がよほどよかった。このコロナの状況下で、わざわざ人混みに出かける意味がよくわからない。青い鳥は身近にいるようにすぐ近くにこそ自然との対話が待っている。

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