夫婦のSocial Distance
コロナ肺炎の影響で中国では、離婚が増えているという。日本でもすでに仕事がなくなった旦那さんが、夫婦げんかの末奥さんを殴って殺してしまうという痛ましい事件が起きている。なかなか夫婦の仲も難しい時代だ。
初めは、好きと思い込んで結婚したとしても、しだいにお互いの本性がわかってくると、だんだん心も体も離れていく夫婦が多いのではないだろうか。たとえば、初めのうちは、同じ一つのベッドの上で向き合って寝ていたしよう。その時の二人の距離は、本当に近くほとんどない。しかし、しばらくするとどうも相手の手を重く感じるようになり、その重みで時々悪夢を見たりするようになる。すると今度は、お互いに背を向けて眠るようになる。この時、二人の心に隙間が空き距離が出来始める。
次にお互いの臭いやら寝息がうるさく感じて、ベッドの端と端で寝るようになる。波動としての気の合わない夫婦の場合、相手の気が刺すように感じ、苦痛に難じられるのでできるだけ距離をとりたくなる。そして、冷房の温度や相手のいびきに我慢できなくなるとさらに距離をとり、別々の部屋で眠るようになる。その方がお互いに気を遣わずに楽なのだ。
そして、最後は、家の二階と一階に分かれて眠るようになり、休みの日に外出する時も、別々に出かけるようになる。心も体も完全に離れてしまっている。ここまで来たら、修復不能だが、中には分かれずにそのまま別居婚や卒婚という名前で、法律的な夫婦の形態は続ける人たちもいるかもしれない。しかし、ここまで来たら、完全に家を出て別々に暮らした方がお互い気が楽だ。そして、二人のSocial Distanceは、最大となる。
前から言っていることだが、人には固有の波動(それを気と言ってもいいと思うが、)その波動の合う合わない、つまり、気の合う合わないが基本的にある。それは、よく女性の言う「生理的に合わない」という言葉に表れているのもかもしれない。夫婦男女に関わらず気の合う相手となら、一緒にいるだけで楽しいし、会話も弾む。しかし、気の合わない相手といるといるだけに気が詰まり、気疲れし、最後には毎日が針のむしろの上にいるような状態となる。それはまるでハリネズミの抱擁だ。だから、そうした夫婦は、今はやりのSocial Distancingして、お互いに距離をとって、さっさと分かれてやり直した方が、事件に発展することもなく、心と体の健康のためによほど良いだろう。