最高の紅葉に出会うには
今年の紅葉もだんだんと里に下りてきました。身近にある紅葉スポットなら、その樹がいつどのように紅葉するのかを把握することができます。自分にもお気に入りの紅葉スポットが地元にいくつかあり、その時期になると動画や写真を撮りに行きます。世間一般では、京都とか有名な所に人が集まるようですが、「幸せの青い鳥」ではありませんが、紅葉も身近な所にこそ、素晴らしい場所が隠されています。
精神世界の探求においても、とかく人は、インドとかヒマラヤとか四国の巡礼とか遠くに出かけることで、何かを得られると錯覚していますが、実は、今こここの場所、自分の中にこそ本当の答えがあるということになかなか気がつきません。自宅で瞑想するよりも世界中を旅する方が、かえって簡単なのかもしれません。今ここに座って深く内面を旅することは、意外と難しいのかもしれません。
さて紅葉の話にもどりますが、なんと行っても一番重要なのは、日の光の当たり具合でしょうか。同じ紅葉でも、太陽がでているのか、曇っているのかで、その美しさはぜんぜん違ってきます。後は、紅葉の進み具合でしょうか。紅葉し始めた時か、すでに散り始めた時期かによっても違います。また、水分の影響もあります。朝露に濡れた落ち葉のグラデーションは、かなり美しいものになります。今年は、雨が少なく乾燥した日が多いので、いまいちその美しさが見られません。今朝は、多少雨が降って濡れていたので、もうかなり散っているかもしれませんが、時間があれば、山の中腹の公園に行ってみようかと思っています。毎年のことですが、最高の紅葉の美しさに出会うには、観察と経験そして幸運が必要なようです。