仏陀が街にやって来た

昨日は、友人のシルバンと渋川の総合公園の上にできた台湾のお寺に行ってきた。上の写真は、たぶん弥勒菩薩の像だと思うのだが、日本人がイメージする姿とはあまりにも似ても似つかない姿に最初は唖然とした。しかし、この姿こそ中国人が仏教に対して持っているイメージなのかと今回このお寺を訪ねて改めて思った。

このお寺が建っている場所は、かつては栗林だった。そして、いつかここにスピリチュアルセンターを建てたいものだと思っていた。しかし、残念ながら自分の力ではなかったとは言え、今ここに立派なお寺が建ってる。しかも、ここからの眺めは最高だった。遠くから来た信者の人たちも、列を成してこの素晴らしい風景に見入っていた。これぞまさに仏のなすわざと言えるだろう。「仏陀が街にやってきた」のだ。毎日、水沢に向かって薬師堂の治療室のベッドに座って般若心経を唱えたかいがあったというものだ。

お寺の中に入ると案内の人が付いてくれていろいろと説明してくれた。日本に住む台湾から来た信者さんのようだった。その人になぜ渋川を選んだのか聞いてみると「ここはへそだからです。」と答えた。そう渋川は、日本のへそだし、日本の中心だし、エネルギー的にもすぐれているということなのだろう。スペシャルなスピルチュアルスポットということだ。よく渋川に住んでいる人がここにはなんにもないということを言うが、何にも無いではなく何も無いということに満たされている、目には見えないエネルギーが噴出しているということが外からみるとよくわかるということだろう。最後にガイドさんが、千手観音像の所へ案内してくれた。なんでも敦煌の壁画にあったものを立体化したものなのだという。

前回書いた微笑みをこの仏像からも感じることができる。「観自在菩薩 行人深般若派羅密多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄」と般若心経を唱えていれば、自然と観音様と感応道交し、こうして目に見える形でこの世に現れてくれる。かつて、太極拳を習いに中国に行った時に、師匠や仲間と共に少林寺を訪ね達磨大師が座禅をした洞窟で座った時からずっとこの縁は続いていたのだろう。

 

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