腸腰筋緊張による腰痛が増えている
最近は、毎日の気温と湿度の変化が激しくて寝ていて体を冷やしたり、冷房に長時間つかっていたりして、腹部を冷やす人が多いせいか、左右どちらかの腸腰筋を硬くして腰痛になってくる患者さんが増えている。ここのところ同じような症状で立て続けに3人の患者さんがやって来た。股関節の内側に肘を当てて気を入れていくのだが、左右どちらかかが硬くなっていて、押した時の痛みが違うという。しかし、気功指圧で気を入れながら指圧してゆくとしだいに内臓が温まり、冷えが取れてゆくので、腸腰筋の緊張も取れて腰の痛みも楽になってゆく。
朝起きるとお腹が痛いということも多いので、予防法としては、腹巻をしたりタオルを巻いたりして腹部を冷やさないようにするというのいいかもしれない。また、これからは寝室の湿度の上がるので、除湿機で湿度を取って寝るのも効果がある。冷房の除湿では、かえって冷えてしまうことがあるので要注意だ。今朝来た患者さんも、夕べ除湿を入れて寝ていたら、なんとなく食欲がなくて、朝食の用意はしてみたものの食べずに来てしまったと言っていた。そこで温灸で腰と身体を温めると大分楽になって、冷え切った顔色もよくなって帰って行った。
このようにこの季節は、身体を冷やすことで様々な症状が起き易いので、寝るときにはくれぐれも注意が必要だ。