人生の探求者になるのか旅行者で終わるのか

澄んだ青い空に彼岸花と蕎麦の白い花。夏から秋に季節は移り行き、まだ日差しは強いがすがすがしい風の吹く心地良い季節がやったきた。

また、「自己なき自己」に面白い文章をみつけたので、要約しながら記してみたいと思う。

以下引用

マハラジ:マハーラーシュトラ州には、富の神ラクシュミーに関する話がある。ラクシュミーがあなたの家のドアをノックするのだが、あなたは彼女がラクシュミーだとは気づかない。あなたは箒(ほうき)をつかんで、「帰れ!」と言う。同じようにマスターが真の知識を持って現れるが、あなたはマスターの重要性を知らず、軽視しているので、「けっこうです。マスターはここではなく、ナーシクにいるんだから!」と答える。一般的に言って、ここに来る99%の人が、「私にマントラをください。これは私の息子です!これは私の娘です!彼らを祝福してください!」と言う。そういう人たちは、熱心にマントラを欲しがるのだが、それは奇跡を求めているからだ。彼らはマントラを受け取れば金持ちになったり、仕事や結婚を得られると期待している。こういう期待を超えて、本当に興味を持っている人はほとんどいない。

シヴァ神にまつわる話を聞かせよう。シヴァ神の寺院に何千人もの人たちが集まって踊り、「シヴァ神よ、あなたに帰依いたします」と祈っていた。

古代の聖者の一人、ナラダがシヴァ神に尋ねた、「なぜあなたはこの人たちにダルシャンを与えないのですか?彼らは素朴な帰依者です。皆が「それと一つ」になりつつあります。彼らはあなたの名を唱え、褒め称えています。それなのにどうして彼らを無視するのですか?あなたは残酷だ彼らのもとに行くべきです」

シヴァ神は答えた。「わかった、とても大変なことだが、行こう。しかし、それには一つ条件がある。私は皆から10キロ離れたところに立つ。彼らに私のところまで来るように言いなさい」。ナラダは寺院に行き、人々に告げた「帰依者たちよ!シヴァ神がこの世に降臨し、ダルシャンを与えてくださる。私とともに来なさい」。

以下要約

以下は話が長くなるので要約するとまず半分の人がシヴァ神の降臨を信じなくて来なかった。次に途中の銅製品の店で心を奪われてその半分が帰ってしまった。そして、次は銀製品の店で半分減り、その次は、金製品の店がありまた半分減り、ほんの少ししか残っていなかった人もダイヤモンドの店で心を奪われ帰ってしまい、結局シヴァ神のもとにたどり着いたのは一人きりになってしまったという。

要約終わり

そしてシヴァ神が言った。「あの帰依者たちは皆、何かを期待していたいのだ。彼らは何かを求めていた。私はたった一人の真の帰依者のためにここに来たのだ」

この話が伝えていることも同じだ。皆が僧院や寺院、アシュラムに行くが、彼らはスピリチュアリティに興味があるのではない。彼らはたくさんの場所を訪れて、あちらこちらで何かを味見しているにすぎない。彼らは、ただ5,6ヶ月インドを訪ねて休暇を取っているだけだ。アシュラムに滞在しているが、真の知識に興味があるのではない。彼らは、アシュラムからアシュラムへと南から北へと渡り歩く。

ニサルダッタ・マハラは言っていたものだ。「彼らは、旅行者だ。探求者ではない」彼らは本当の探求者ではない。だから、

私はあたに旅行者になるなと頼んでいるのだ。これはあなたの機会だ。もし、あなたがこれを逃してしまったら、それはもう戻ってこない。

そして、あなたは再び葛藤し、困難の中にあることに気づくだろう。

覚醒したマスターは、大きな困難の後に来る。何と稀なる知識だろう!多くのマスターがいるが、弟子に悟りを与えるマスターは非常に稀だ。

以上引用終わり

自分が上江洲先生のもとへ通い始めてもう10年以上たつだろうか。その間に自分で会を主催して上江洲先生を招いていたような人も、随分来なくなってしまった。非常に残念なことだが、この話を読むと良く分かる。わざわざ沖縄の先生の会に参加したり、海外まで一緒にいった人たちも来なくなったが、彼らは単なる旅行者だったということだったのか。自分が教えている気功教室も最後までついてきたくれたのは、3人ぐらいになってしまった。しかし、その人たちは、「青い海」の気功を深く理解し、毎回楽しみしてくれている。最近、新しい生徒さんが、何人か入ってきてくれたが、その人たちもこの気功を楽しみ、青い海のイメージの世界を深く味わうことができるようになり、そこから本当の喜びに目覚めることを期待している。

 

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