柴公園を観て来た
先日、子供と二人で「柴公園」映画版を観て来た。テレビでも見ていたドラマの映画版ということで、どんなものかと思ったが、けっこう楽しめた。ヒーローでない、普通の人々の微妙な日常の会話、それがこの映画の面白さだ。主人公は、我々と同じ日常を生きる人たちだ。こういのって意外と映画にはしにくいと思うのだが、さほど誇張されることもなく、けっこう面白く描かれている。
渋川清彦は、その同級生だったという患者さんが治療に来ているし、その患者さんのお母さんは、気功教室に来てくれているので、子供の頃から彼のことををよく知っているそうで、よく話を聞いている。そのために子供と二人、映画はほとんど観にいって応援している。そのうち薬師堂にも治療を受けに来てくれるといいなと思ったりもしている。基本、渋川という街が好きだし、それを芸名にあえてつけた渋川清彦にも好感が持てるということだ。
最近は、引きこもりで殺人事件が起きているが、この映画をみるとそうした殺伐とした世界を忘れることができる。今回の役もどちらかというと人付き合いが苦手で、不器用な青年とやはり同じように引きこもりぎみの女性の恋愛話を中心に描かれているが、気持ちの行き違いが面白く描かれていて笑えた。殺伐としたニュースが毎日のように流れる今日この頃だが、渋川清彦のあの無害でにやけた笑いを身に付けたら、そうした心の余裕を皆が身に付けたら、少しは変わるのではないかと思ったりもする。