毎日薬100錠、でも減らしたら元気になった

以前から治療に通ってきてくれている男性の患者さんがいる。彼は、精神障害があって、学生の頃から薬を飲んでいた。ここへ来始めた頃も、夜眠れないと言っては薬を飲んでいたようだ。目に輝きがなく、全体に浮腫んだように太っていた。そのためにどこを押しても痛がった。その彼も介護施設で働きだし、少しづつ健康を取り戻して行った。特に最近は、100キロ以上あった体重も85キロぐらいまで落ちたと言って喜んでいた。目も輝きをまし、頭も冴えてきたと感じられた。

その彼が言うには、以前は一日100粒以上飲んでいた薬を減らしたら、だいぶ健康になることができたそうだ。自分もまったく薬は飲まないが、必要以上の薬は、かえって健康によくないのかもしれない。今は、適度に薬を飲み、仕事をしながら、生き生きと暮らすことができるようになったようだ。

彼が健康になる切っ掛けになったのは、やはり介護施設で働き始めたことだろうか。初めは、体も重く大変そうだったが、施設の中でいろいろな人たちと接するうちに次第に精神の健康を取り戻して行ったのだろう。このことからもわかるように人生、だめでもいいからとりあえず動き出してみるという姿勢が非常に大切なことなのだと思う。

 

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