長く生きるのは苦しく、高く生きるのは楽しい
最近、テレビのコマーシャルでやたらと人生100年時代と言っているが、それはどういう意味だろうか。このままいくと100年も生きてしまうから、気をつけろということか。人が長く生きれば生きるほど、楽しくなるどころか社会的にも不安と絶望が増えるだけではないだろうか。
今の社会は、生きるべき方向性を見失っている。だから、不安と税金ばかりが増え続ける。高く生きるとは、生きる方向性が変えるということだ。ただ、いたずらに長く生きることは求めない。自分の本質を生命エネルギーの流れであるとしっかり認識して、肉体や物質そしてこの世にも執着することなく、自らの本質に到達することを第一目標として生きるということだ。
それは、ひばりが春になると天高く鳴くように天に向かって垂直に上昇するような生き方だ。しかし、人間の意識というものも重力に支配されてしまっているのだろうか。普通は、水平に生きることしか思い描くことができないようだ。水平に移動すれば、人とぶつかり領土を広げようとして戦争が起きたりして、人と人が傷つけあってしまう。
人と社会が、意識を深め、精神的に高く生きる楽しさ素晴らしさに気が付くことができれば、これからやってくる超高齢化社会の苦しみもなくすことができるだろう。