般若心経はCOOLでSEXYか
どこかの国の若い環境大臣が、国連の場で「環境問題は、楽しくかつCOOLでSEXYじゃなきゃならい」と言ったとか言わなかったとか。同じく般若心経も色即是空、空即是色は、SEXY即COOL COOL即SEXYと言い換えたら面白いかもしれない。今までの般若心経に対する捉え方は、お葬式で聞くので死を連想してしまうことから、普段はできるだけ聞きたくないと思っている人もなかにはいるのかもしれない。
上の若いお坊さんの唱える般若心経の歌は、そうした固定概念をぶっ壊して、その素晴らしさを我々に教えてくれている。般若心経の中身をみると、人は「生まれることもないし死ぬこともない」と言ったりしている。それって、北斗の拳で「おまえはもう死んでいる」と言われる以上にぶっ飛んでいるんではなかろうか。それは、うす暗いお寺のお堂で聞くような古臭く辛気臭いものではまったくない。
むしろ、自分たちを迷いと苦しみに満ちたこの世から救い出してくれる頼もしい存在だ。鐘の音が、「ご~ん」と響くその振動を身体全体の細胞一つ一つに伝えるように般若心経を唱えてゆくと、しだいに深い内面の世界へと入ってゆける。声を出しながらする瞑想のようなものだ。脳の中心の振動数を上げることで、宇宙の中心に広がる振動と共鳴して一体化してゆく。それが般若心経を唱える喜びだ。これからも、楽しくCOOLでSEXY即是空でこのお経を唱えてゆきたいと思っている。