来るたびに違う身体の状態と指圧に対する反応
やはり、めまいの治療で来ている患者さん。彼女は、慢性的でもう発症してから十数年と長いので、めまいとは上手にお付き合いしているという感じだ。仕事柄パソコンをいじることが多く、背中や肩の凝りが溜まると症状がでる。しかし、気功指圧をすると改善するので、もう長く通ってくれている。
この患者さんは、比較的気に対して敏感な方なので、自分の状態や気を入れることで起こる変化を細かく報告してくれる。面白いのは、毎回身体の状態が違うということだ。一度として同じことはなかったのではないかと思う。通い始めた頃は、熱湯のよに熱いものが、足の方に流れたとよく言っていたが、最近は、じんわりと暖かなエネルギーが流れていくと言う。以前、お腹を押すと、今、右足に熱湯が流れましたとか言って、足へ流れることが多かったが、ここのところは、肩を施術していると腕に温かいエネルギーが流れましたということが多い。
後は、左右の股関節の付け根も大事な治療ポイントだ。右は肝臓の状態をチェックし、左は胃の状態をみる。普段は、右側が詰まって硬くなっていることが、多いのだが、昨日は、左の股関節が大分凝り固まっていた。腰が痛いと言っていたので、冷房で冷えたのか、左の大腰筋が硬くなっていたのだと思う。
そして、治療のあとは、なんと言っても背中が楽になったと言って喜んでいた。普段は、お腹がすごいすっきりするのだが、ここ２回ほどは背中が軽くなったと言っていた。前回は、この後、３日はぜんぜんめまいもしなくて絶好調だったと言った。今回も明日から調子がよくなるのが、楽しみですと言って帰っていった。
こうして、患者さんと気の対話ができることが、この治療をしている楽しみの一つだと言える。
